2018.12.10-1-2朝:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、ブルーベリー・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)

現在を去ること半世紀、50年前の1968年(昭和43年)の今日、東京府中市で、東京芝浦電気(現在の東芝)従業員のボーナス約3億円が、偽の白バイ警官によって詐取された。

日本犯罪史上稀に見る事件で、平成が終ろうとする現在なお、昭和の怪事件の一つとして、語り継がれている。

この事件が長く語り継がれている点は、なによりも犯人が単独で、暴力を用いず、知略のみで、3億円と云う、当時としては破格の金銭を奪ったこと、奪われた3億円には保険が掛けられており、国内では金銭上の損失を蒙った者がいない、と、思われたこと、そして事件そのものが迷宮入りとなり、1975年(昭和50年)に公訴時効を迎えたこと、などが挙げられよう。

「当時ぼくはまだ就職したての安月給の身だったから、この事件を聞いたときには、『ザマアミロ!』と、よろこんだものだったよ」

と、とある人に聞いたことがある。

当時は高度経済成長による格差が広がりつつあり、また一方では、高度経済成長によってもまだ是正されない戦後からの格差が残存していた時代だった。

そんなときに発生したこの事件は、草莽の庶民には、上述の点からも、ある意味、義賊の犯行、怪事件ならぬ“快”事件と、受け止められたのであろう。

被害金額が、精確には、2億9430万7500円であったことから、その語呂合わせで、「憎しみのない強盗」とも云われているそうである。(Wikipediaより)

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

詐取とも、3億円とも、まったく縁のない、いたって平凡廉価な献立である。

2018.12.10-2-2昼(弁当):麦飯(海苔とたまごのふりかけ)、玉子焼き(2個)、ウインナー(5本)、菠薐草と薄揚げの煮浸し


玉子焼きが冷凍保存できることを知った。貴重な知識である。

元来卵料理と云うものは、冷凍保存できないものだと思っていた。ために、卵料理が好きであるにもかかわらず、涙をのんで、あまり料理らなかった。それが冷凍保存できる、と、云うのである。漫画などでよく描かれる表現を藉りれば、分厚い雲間から一筋の黄金光が差してきたような思いであった。

それでさっそく料理ってみたのだが、久しぶりにフライパンで料理ったもので、少々焦がしてしまった。しかし何度も述べているが、わたいが重んずるのは、見た目見栄えインスタ映え、ではなく、栄養廉価手間いらず、で、あるのである。

2018.12.10-3-1晩:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、焼麩、大根、人参、白葱、白菜、突蒟蒻、薄揚げ、ニラ、もやし、貝割)、小松菜と薄揚げの煮浸し、カボチャの煮物、冷奴、納豆、味付海苔

やっと冬らしい寒さが到来した。先週の火曜日などは、最高気温24℃に達したのだから、とても12月とは思えなかったのも、無理からぬところである。

打って変わって、今週はぐっと冷え込むらしい。今日などは最高気温11℃、最低気温は3℃、で、ある。

さて、そうなると、いよいよ粕汁の出番である。酒粕が健康にいいことはもちろん、体も温まり、味もよく、おまけに冬場に不足しがちな栄養をたっぷりと摂取できるのだから、重宝この上ない。

冬場の寒い季節、そして野菜を主とした栄養の不足しがちなこの季節に、粕汁と云うこの素晴らしい献立を生み出した先人の智慧に、驚嘆するとともに、感謝しないわけにはいかない。

西洋のポタージュやシチュー、ボルシチなども悪くはないが、やはり日本人としては、粕汁に及ぶものではないのである。