ろ~りぃの食卓

二十代の初め頃、「キャベツの千切りって、どうやるんだ?」と、訊いて呆れられ、みそ汁を料理るときに、具材よりも先に味噌を入れて蔑笑われた男でも、これぐらいの料理ならできる! と、云う、見本です。 料理が下手と云われて落ち込んであるあなた! 自分は料理なんてできないんだ、と、諦めてるあなた! このブログで自信をつけてください! わたいができることならば、だれでもできる! あなたにだって、きっとできる!

2019年12月

黒い霧解散の日のひとりめし

2019.12.27-1-2朝:トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)

現在を去ること53年前、1966年(昭和41年)の今日、第1次佐藤栄作内閣によって、衆議院が解散された。

世に云う〝黒い霧解散〟である。

Wikipediaによると、〝1966年から日本の政界では黒い霧事件が相次いでいた。佐藤栄作首相は自民党総裁選で再選されるも、多くの批判票が集まった。野党も黒い霧事件の究明を求め、国会運営に支障を来たす状況であったため、佐藤内閣は12月27日に第54回国会が召集された初日に衆議院を解散した〟とある。

ちなみに〝黒い霧事件〟とは、〝1966年後半、自民党を中心に相次いで発覚した不祥事〟のことで、〝田中彰治事件、 公私混同お国入り問題、深谷駅急行停車問題、 共和製糖事件、公私混合官費旅行、東京大証社長仲人問題〟と、粒揃いである。〝一連の事件で自民党への国民の信頼は失墜し永田町を「黒い霧」が覆っていると批判されるようになった〟と云う。(Wikipedia/「黒い霧事件 (政界)」)

個々の事件については、各自でググってもらうなり、ウィキペディってもらうなりするとして、暮れも押し詰まったこの日に解散とは、議員も大変である。落ち着いて屠蘇おせちに手を付ける気にもならなかったろう。結構なことだ。たまには年の瀬に不安を感じる低所得者の身にもなってみるがいい

憲法を改正するのならいっそ、衆議院の解散は12月20日~31日の間に行う、と、規定したらどうだろうか。クリスマスの愉しみも長閑な正月も迎えられない、本当の意味での〝庶民〟の気持を味わえるのではないだろうか。

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

黒い霧とも観桜会とも、不祥事とも証拠隠滅とも、まったく一切金輪際縁のない、いたって清廉潔白明鏡止水な、いつもながらの献立である。

2019.12.27-2-2昼(弁当):麦飯(ピリ辛らっきょう)、ブリの照り焼き、小松菜のからし和え、かぼちゃの煮物

広告文風に云えば、「安定の三品」と、云うところだろうか。これらの3品については、失敗したことがほとんどない。敢えて云えば、ほうれん草と白菜の胡麻和えが、湯掻きすぎてふにゃふにゃになってしまったことがあるくらいである。それも最近ではほぼなくなった。今季久しぶりに料理ったのだが、それでも失敗はしなかった……より公平精確に云えば、失敗と云うほどひどくはなかった。

冬至の日に南瓜を食すると風邪をひかない、とは、古来有名な戒訓であるが、今年は日曜日が冬至だったため、すっかり忘れてしまっていた。思い起こせば去年も土曜だったため、失念してしまっていた。ために今年は、早々に風邪をひいてしまった。これから1年、風邪をひかないよう、よりいっそう気をつけねば……。

まじない、迷信、などと、浅墓な近代主義者は嘲笑するだろうが、古来の伝説伝承言い伝えなどには、意外に多くの真実が含まれているものなのである。これを昔は、〝先人の智慧〟あるいはもっとくだけて〝おばあちゃんの智慧〟などと称したものである。

これらは長きにわたる経験則から導出されており、なまじっかな合理知性の及ぶところではない。浅墓な合理知性に立脚する西洋合理よりも、豊かな経験則に基づく東洋合理の偉大さに、そろそろ気付いてもいい時代である、とは、哲やんの受け売りであるが……。

さて、おかげをもちまして、ご好評いただいている(?)この「ろ~りぃの食卓」も、本年はこれで最後となります。

今年一年のみなさまのご愛顧ご愛読に感謝するととに、また来年も相変わりませずよろしくご贔屓くださいますよう、お願い申し上げますm(__)m

それではみなさま、よいお年をお迎えください(^_^)/ 


鍵屋の辻の決闘の日のひとりめし

2019.12.26-1-2朝:トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、アロエ・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)

今日は有名な、〝鍵屋の辻の決闘〟が行われた日である。

〝有名な〝とは云っても、現在ではほとんど知る人もいまい。なにしろ、あの「忠臣蔵」こと、「赤穂事件」のことすら知らない、と、云う人がほとんどなのだから、無理もない、と、云えば、無理もない話ではある。

Wikipediaによると、〝寛永11年11月7日(1634年12月26日)に渡辺数馬と荒木又右衛門が数馬の弟の仇である河合又五郎を伊賀国上野の鍵屋の辻(現三重県伊賀市小田町)で討った事件〟で、〝伊賀越の仇討ちとも言う〟ものである。〝曾我兄弟の仇討ちと赤穂浪士の討ち入りに並ぶ日本三大仇討ちの一つ〟であり、〝また、曾我兄弟の仇討ちに代わって浄瑠璃坂の仇討ちを加えて江戸三大仇討ちとすることもある〟のだそうである。

〝赤穂浪士の討ち入り〟はもちろん、〝曽我兄弟の仇討ち〟も、浄瑠璃や歌舞伎などで、古くから親しまれてきた。映画の題材にもなっている。この鍵屋の辻の決闘も、江戸時代から浄瑠璃や歌舞伎などでよく知られていたそうである。

しかしわたい個人としては、この決闘の際、渡辺数馬の助太刀として加勢した荒木又右衛門の36人斬りは聞いたことはあっても、事件そのものについてはまったく知らない。困ったものである。

なぜこの事件が、日本三大仇討の一つに数えられているのかも謎である。

仇討ちをどう解釈するかだが、場合によっては、本能寺の変なども、仇討ち、と、云えないこともなかろう。いや、古くから伝わっている通説俗説を信じれば、日本史上最大の〝イジメにたいする仕返し〟と、云ったところか。

別に『麒麟が来る』の宣伝をするわけではない。念のため。

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

鍵屋の辻の決闘が有名であろうがなかろうが、荒木又右衛門が36人斬ろうが斬ろまいが、麒麟が来ようが来るまいが、そんなこととは一切無縁の、いたって平和穏当な、いつもながらの献立である。

2019.12.26-2-2昼(弁当):麦飯(みそかつおにんにく)、ブリの素焼き(1切)、小松菜のわさび和え、かぼちゃの煮物

また写真が逆さである。見苦しいが、どうか、ご寛恕願いたい。

ブリは3切=680円(税抜)だった。1切≒227円(税抜)の勘定である。税込245円と思えば、まぁ、廉いほうだろうか。

仕事場にはお弁当屋さんが弁当を売りに来る。その値段は500円、ワン・コインである。何軒かのお店が売りに来ているが、みな一様に、ワン・コイン、で、ある。別に、今年の流行語を当て込んでいるわけではない。消費税が5%の頃から、税込500円なのである。トラストだか談合だか知らないが、いまどきありがたい話である。

ただ、量は少ない。自家製弁当の、下手をすると半分くらいなのではないだろうか。もっともそれくらいが通常人の食欲を満たす適量なのであって、わたいの胃袋が他人のそれよりも大きい、もしくはわたいの消化器官の労働効率が悪い、と、云うだけなのかもしれない。

なんにせよ、自家製の弁当なら、倍ほどの量と好みのお菜で、しかも価格は同等以下、の、はずである。栄養配分についても、できる限りの考慮を払っていることは、みなさん、よくご存じいただいているところであろう。

豈弁当手製ならざるべけんや、で、ある。ただし、味と変化に鋭敏でなければ、の、話ではあるが……。

2019.12.26-3-1晩:玉子麦飯、即席みそ汁(豆腐、乾燥わかめ、とろろ昆布)、ブリの照り焼き、小松菜のわさび和え、ツナと白菜のスープ煮、熟成キムチ、木綿奴、納豆、味付海苔

ツナと白菜のスープ煮も、今季のヒット賞! である。旬の野菜である白菜を盛りだくさんに使用でき、和風洋風と好みの味付けができ、他の野菜を加えたり、使用する魚缶を別のものに変えたり、と、変幻自在に応用できる。しかも体の中から温まる。この時季ならではの重宝な献立である。

和風の味付けにしてスープが残ったら、うどんやラーメンを入れて、夜食に、あるいは翌日の昼食にしてもよかろうじゃないか。

気に入れば次々に応用がわいてくるのも、お調子者の証左かもしれない。

椎茸にビタミンDならびにエルゴステロールが多く含まれていることはこれまでにもたびたび述べてきた。エルゴステロールは紫外線に当たることによって、ビタミンDに変化する。

ビタミンDは不足しがちな栄養分だけあって、これを簡便に摂取できる椎茸───にかぎらず、きのこ類───は、重宝な食材である。

いくらカルシウムを多く摂取しても、ビタミンDが不足していてはなんにもならない。ビタミンDは日光浴等、日に当たることでも造成されるが、引きこもり勝ちのわたいには、ナカナカに難しいところがある。

椎茸なら、様々な献立に混ぜることができようし、味も引き立つだろうから───でなければ、そもそもだしを採るのにつかわれまい───、なるほど、重宝である。

もっとも、干しっぱなしにして、入れるのを忘れてしまっては、なんにもならないが……。


終い天神・ 納め天神の日のひとりめし

2019.12.25-1-2朝:トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、ブルーベリー・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)

今日は〝終い天神・ 納め天神〟の日なのだそうである。

終い天神あるいは納め天神とは、〝1年で最後の天満宮の縁日〟のことらしい。

天満宮は〝学問の神様〟菅原道真を祭神としている神社のことだろうが、そうすると、この後新年最初の縁日(いわゆるひとつの初天神)までは、学問の神様とはご縁がなくなるのだろうか。

だとしたら、元旦の初詣に天神さんにお参りしても、ご縁はいただけない、と、云うことになるのだろうか。

神社にとって正月1日は、おそらく、一年中で最も稼ぎどきのはずである。なのにその日を無縁の日にするなどとは考えられない。なんとかこじつけて、1日も縁日にしているのではないだろうか。

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

天満宮とも出雲大社とも、神とも仏とも、一切全く金輪際縁のない、そのうえ〝円〟にも縁のない、いたって穏当慎ましやかな、いつもながらの献立である。

2019.12.25-2-1昼(弁当):麦飯(ピリ辛高菜昆布)、鰯の生姜煮、ほうれん草と白菜の胡麻和え、かぼちゃの煮物

鰯の生姜煮には千切りにした生姜の他に、潰した梅干しも入れる。種ごと入れる。あわよくば、食事中に奥歯で種を噛み割って、中の種まで食べる。

今回はそのほかに、漬けしそまで入れた。味がおかしくならないか、一抹の不安はあったものの、その不安は杞憂に終わった。むしろ新たにマイルドな味わいとなったように思う。

梅干しはそれ自身で立派な食品であるとともに、この場合のように食材としても優れた効力を発揮する。重宝なものである。

梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復を促進し、また食中毒の予防にも効果を発揮する。他にもがんや生活習慣病の予防にも効果があり、健康食品としても、保存食としても、効果のある食品である。

このような貴重な食品をなおざりにして、訳の分からぬサプリメントをありがたがって購入する人びとの心理こそ不可解である。梅干しに限らず、日本食における漬物干物等は、最高の保存食であり、また健康食品でもあるのである。

2019.12.25-3-1晩:玉子麦飯、即席みそ汁(長ねぎ、乾燥わかめ、とろろ昆布)、サバの酢漬け、ほうれん草と白菜の胡麻和え、ツナと白菜のスープ煮、熟成キムチ、木綿奴、納豆、味付海苔

昨年はすでに12月に粕汁を料理っていたようだ。それでいて、「今年は粕汁を料理るのが遅くなった」みたいなことを記している。どうやら今年が暖冬なのは間違いないようだ。

料理ろう料理ろうと思いつつ、ついに今日まで───と、云うより、今週分まで───料理らなかった、粕汁である。この調子だと、料理るのは年明け来年になるだろう。

今日で鰯の生姜煮もサバの酢漬けもなくなった。サバの酢漬けは久々のヒット賞! と、云ってもよかろう。漬けダレが少なかったのが難だったが、味はまずまずだった。次はなんとかなるだろう。

他の献立と組合せるのなら(例えば、ピーマンの肉詰めや豚肉の生姜焼きなど)、南蛮漬け風にしてもよかろう。揚げ焼きにすれば、いよいよ南蛮漬けになる。おもしろいことだ。来年の愉しみができた。

来年の愉しみ、と、云えば、今年は〝揚げない〟シリーズを料理っていないような気がする。料理ったかな?

意外と料理っていないものが多い。それで1年過ごせるのだから、少なくとも、献立の量は進歩したものである。もっとも、気に入ったものを何度も繰り返して料理っているに過ぎない、と、云われれば、それまでであるが……。


納めの地蔵の日のひとりめし

2019.12.24-1-2朝:トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)

今日は〝納めの地蔵〟の日でもあるらしい。

Wikipediaによると、〝地蔵菩薩の年内最後の縁日〟と云うことらしい。

そもそも「地蔵菩薩」のなんたるか、この場合の「縁日」とはなにを指すのか、等については、それぞれでググるなり、ウィキペディるなりしていただこう。ここではたんに、わたいが素直に〝クリスマス・イヴ〟を記事ネタにしないことだけをご了解くださればよろしい。

第一、日本に住む日本人でありながら、日本の風習をないがしろして欧米の風習に浸り切ろうとするなど、ロクメーカンか? と、突っ込みたくなる。

もっとも、日本人の偉いところは、欧米の風習風俗をそのまま取り入れ、徒にこれを猿真似るのではなく、自国風に改良して摂取していることである。

すなわちクリスマス───正確にはクリスマス・イヴ───は、人類の救い主たるイエス・キリストの生誕を祝う宗教上の聖日ではなく、子供に贈り物をし、恋人たちがともに一夜を過ごし、ケーキを食べねばならぬ日、と、なるのである。

バレンタインデーがチョコレートを贈り贈られ、贈られないこともある日になり、ハロウィンがコスプレの日になることと同様である。

つぎあたりはイースターかな? 

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

地蔵菩薩の年内最後の縁日だろうが、救世主誕生の夜だろうが、プレゼントの日だろうが、ケーキの日だろうが、そんなこととはまったく一切どこをどう突いても縁のない、いたって無宗教で閑散とした、いつもながらの献立である。

2019.12.24-2-2昼(弁当):麦飯(角切山椒昆布)、サバの酢漬け、ほうれん草と白菜の胡麻和え、かぼちゃの煮物

1週空いただけなのに、久しぶりにかぼちゃの煮物を料理ったような気がする。妙なものである。

今週のかぼちゃは、同じ商店街ではあるが、いつもと違う店で買ってきた。北海道産の「くり南瓜」なのだそうである。Websiteで調べてみると、「エビス南瓜」もこの「くり南瓜」の一種なのだそうだ。

その名に違わず、「くり」のようにほくほくして甘味があり、まさに「栗より美味い十三里より美味い十七里」である。ひょっとすると、煮つけるときの砂糖も、いらないかもしれない。あるいは砂糖を入れることによって、食材そのものの持つ味が抽き出されるのだろうか。そのへんは解らない。

β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富で、免疫力の強化、粘膜や皮膚の健康維持などに効果大である。

サバの酢漬けは、やはり漬けダレの量が少なかったようである。3尾料理ったのだが、全部がひたひたに漬かるほどにはいたっていなかった。漬けダレは魚がひたひたに漬かるくらいでないといけない。まあ、少ない分には足せばいいし、次回気を付ければいいことである。

2019.12.24-3-2晩:玉子麦飯、即席みそ汁(油揚げ、乾燥わかめ、とろろ昆布)、鰯の生姜煮、ほうれん草と白菜の胡麻和え、ツナと白菜のスープ煮、熟成キムチ、木綿豆腐、納豆、味付海苔

熟成キムチがすっかり変色してしまっている。別段食べる分には不足はないのだが、やはり風味や味わいが落ちているのはやむを得ない。できるだけ早く消費して、次のを買うことにしよう……と、云ったところで、どうせ来年のことになるだろうが。

ツナと白菜のスープ煮は洋風の味付けにした。和風の味付けだと、酒と醤油を使用するだけあって、いかにも〝スープ煮〟と云う感じで、それだけ嵩も増すのだが、汁物になってしまって、みそ汁とバッティングしてしまう。一汁三菜が二汁二菜になってしまう。これでは具合が悪い。あくまでも一汁三菜を固守するのである。

中学時代だったか、高校時代だったか、「好きならば 寒くなっても アイスクリーム」と詠んだ同級生がいた。

わたいの場合は、「めんどくさい 寒くなっても 冷ややっこ」と、これはなんか情けないと云うか、侘しいと云うか……。


上皇誕生日の日のひとりめし

2019.12.23-1-1

朝:トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ、みかん(2個)、ツナと白菜のスープ

今日は、云わずと知れた、上皇誕生日である。

Wikipediaによると、〝上皇明仁(1933年<昭和8年>生まれ、第125代天皇)の誕生日を祝うための国民の祝日。退位および皇太子徳仁親王(今上天皇)への譲位、第126代天皇即位に伴い、2019年以降は祝日ではなくなり、2020年(令和2年)より「2月23日」に移行。なお、2019年(平成31年/令和元年)のカレンダーは「12月23日」が黒文字になっているものの、「平成の天皇誕生日」と記載されている〟とのことである。

そんなわけで、本年2019年(平成31年/令和元年)は、天皇誕生日のない、珍しい年となっている。

明治以降の近代天皇制において、天皇誕生日のない年と云うものがあっただろうか。

大正→昭和のときは、大正天皇が8月31日のお生まれで、12月25日の崩御、昭和天皇が4月29日のご誕生だったから、問題なく、天皇誕生日は存在したろう。

明治→大正のときは、明治天皇が11月3日のお生まれで、7月30日の崩御、で、大正天皇が、先述したとおり、8月31日のお生まれなので、これまた問題なく、天皇誕生日は存在した。

昭和→平成のときは、昭和天皇が4月29日のお生まれで、1月7日の崩御、平成天皇が12月23日のお生まれなので、これまた問題なかった。

と、すれば、今年は史上初の〝祝日としての天皇誕生日のない年〟と云えるだろう。

それにしても、日本人の皇室崇敬の念も薄れたものである。

ご存在あそばされている以上、上皇陛下のお誕生日も、休日としてお祝い申し上げるのが、国民としての務めではないか⁉

もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

天皇誕生日とも、上皇誕生日とも、皇室に対する国民の畏敬の念とも、まったく一切金輪際無縁の、いたって平々凡々たる、いつもながらの献立である。

2019.12.23-2-1昼(弁当):麦飯(ピリ辛きゃら蕗)、鰯の生姜煮、ほうれん草と白菜の胡麻和え、かぼちゃの煮物

いつもは廉価なお店のほうれん草が、なぜか他の店のそれよりも高かった。そのお店のが1束=150円(税込)、他のお店のが128円(税抜)だった。税込に換算すると、138.24円となるので、1束あたり約12円の差である。めずらしいことである。この商店街のお店に通うようになって久しいが、こんなことは初めてである。

損したような気がするが、そこはそれ、1束あたりの量が多いのだ、と、思うことにしよう。

鰯は1パック=300円(税抜)で、これで3食分料理れる。1食当たり100円(税抜)だから、非常に費用対効果が高い。薄給労働者の頼もしい味方である。しかも、栄養価に優れ、調理も簡単で、味も良いのだから、まさに鰯さまさまである。よく信仰心の強い人や、強い信仰心を嘲って、「鰯の頭も信心から」などと云うが、鰯に対する侮辱も甚だしい。鰯は名誉棄損ならびに侮辱罪で告訴するべきである!

2019.12.23-3-1晩:玉子麦飯、即席みそ汁(わかめ、とろろ昆布)、サバの酢漬け、ほうれん草と白菜の胡麻和え、ツナと白菜のスープ煮、熟成キムチ、木綿奴、納豆、味付海苔

せっかく買ってきた生椎茸を、ほうれん草と白菜の胡麻和えにも、ツナと白菜のスープ煮にも入れるのを忘れてしまった。わたいの健忘症もいよいよである。

言い訳すれば、常態化した行動様式の微修正は、思ったより困難なのである。早い話、ほうれん草と白菜の胡麻和えやツナと白菜のスープ煮の料理り方は、すでに一連の手順として〝常態化〟され、赤シャツの言葉を藉りれば、「半ば無意識に」それを行っているのである。ために、そこに「生椎茸を入れる」と云う、〝異質の行動〟(微修正)を加えることが難しいのである。これが同じ〝異質の行動〟でも、変化の大きなものであれば、忘れることも少ないのではないだろうか。

サバの酢漬けは、母者からの直伝である。以前から料理ろう料理ろうと思っていながら、気分や食材の値段等により料理る機会がなく、現在に至ったものである。  年内に料理ることができて、なにかひとつ、肩の荷を降ろすことができたようである。

と、云って、なにもたいそうな料理り方なわけではない。

フライパンで焼いた塩鯖を、砂糖を混ぜた酢に漬けるだけである。できるだけ焼き立て直後、熱々のうちに入れるといいらしい。要は南蛮漬けの簡略版、と、云ったところか。

ちなみにサバは、1パック3尾=480円(税抜)である。160円/尾(税抜)であるが、果たしてこれを、高いと感じるか、安いと感じるか、微妙なところであろう。

〝大衆魚〟と呼ばれるにしては、高いのじゃないか、とも思うが、諸色高直の世の中では、安いんじゃないか、とも云える。微妙な境界である。

昔はアジ、サバ、サンマ、イワシなどは、大衆魚の代表だったのだが、最近はいずれも高価になっている。わたいはまだ地元の商店街で入手しているから、廉価でサンマやイワシが手に入るが、これがスーパーで購入するとなると、とても〝大衆魚〟とは云えないだろう。もっとも昔に比べれば、いわゆる〝庶民〟も、結構高給取りになってはいる。Macや遊冶郎の言い草ではないが、昔は自家用車を所有している家庭なぞ、庶民ではなかった。


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