27-1-3朝:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(3個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース

1960年(昭和35年)の今日、第2次池田勇人内閣は、閣議において、「国民所得倍増計画」を打ち出した。
端的に云えば、“今後10年で、国民の所得を2倍にする”と云うもので、当初は「月給2倍論」とも呼ばれた。
池田勇人のこの政策を指して、「高度経済成長」などと呼ばれるが、精確に云えば、高度経済成長は、1955年(昭和30年)の第2次鳩山一郎内閣時代から始まる。
池田勇人の「所得倍増計画」は、その高度経済成長を政策面から後押しし、その加速度をあげる、と、云った性格のものである。
とまれ、この政策により、日本の経済は飛躍発展し、当初10年を目途としていた国民所得の倍増は、7年で概ね達成された。或る意味、公約違反であるが、こんな公約違反なら、たいがいの国民は歓迎するであろう。
ほとんどの国民が、バラ色の未来を信じ、労働と生活のよろこびに浸り、繁栄の恩恵に浴していた時代────少なくとも、そう思えた時代────である。
バブル以来の好景気と云われながら、国民のほとんどがそのことを実感できていない近年の経済状況とは、雲泥の差、どこの国の話か、と、思える話である。
もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。
高度経済成長とも、好景気とも、まるで無縁の、いたって殺風景な献立である。

27-2-3昼(弁当):麦飯(ピリ辛きゃら蕗)、ブリのポン酢蒸し焼き(2切)、小松菜ともやしの辛子和え

ブリのポン酢蒸し焼きが気に入った。ブリ、と、云えば、照り焼きか、素焼きか、ブリ大根くらいしかなかったのだが、今季はブリと白菜の旨煮、そしてこの、ブリのポン酢蒸し焼き、と、レパートリィが広がった。よろこばしいことである。

小松菜を使った献立も、小松菜のわさび和えに、この、小松菜ともやしの辛子和え、と、いわゆるひとつの常備菜のヒット作ができた。

手間のかかる献立は不要である。手軽にできて、栄養があって、日持ちの利く献立こそ、望ましい献立である。

27-3-3晩:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、焼麩、大根、人参、白菜、玉葱、長ねぎ、糸こんにゃく、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、ほうれん草と舞茸のお浸し、冷奴、納豆、味付海苔

明日は仕事納である。したがって、晩食は外食の予定である。

にもかかわらず、粕汁を2日分料理ってしまった。残った1日分は、明日の朝か、晩食にしよう。時節柄、餅を入れて、粕汁雑煮にするのもよかろう。いつぞやの数の子のトッピングと同じく、「フライングや!」と、云われそうだが。

しかし、数の子にしろ、餅にしろ、正月にしか、食してはならない、と、云うわけでもなかろう。好きなものを、好きな時節に、好きなだけ、食べることができる。これが平和でなくて、なんであろうか? まったく日本は、平和な国である。